こうやって日常的にPCを使っている僕。
よくもまぁ、PC使っていろいろできるようになってきたなぁと、ちょこっとだけ感慨深くなる、
早起きの日曜日。
今では、これを駆使してご飯が食べられる、ありがたいことです。
そこでちょっと考えてみました。
「僕ってPCをいつから使えるようになったんだっけ!?」
PC(!?・・・なのかなぁ、あれは・・・)デビューは小学校5年生のとき。
当時一大旋風を起こし始めたファミコンが登場したあたり。
僕も欲しくてお年玉やお小遣いで買おうと。
親にもOKもらって、さて買うぞとなったとき、母親から
「ファミコンもいいけど、これもいいんじゃない?」
と紹介されたのがなつかしき「
msx」。
(なつかしい~~~!)
とにかくゲームができればいいさっ!と
ホント何も考えずに親のお勧めに乗っかって買っちまいました。
猫のゲームをひとつ合わせて買って、数日間だけずっぽしはまる。
そしてそこではたと気付いたわけです。
「これファミコンじゃないじゃん・・・」
そうこういっても大金はたいて買っちまったものですから、
他にできることないかなって、説明書を読み始めたんです。
そしたら、
「これを打ち込んでいくとお絵かきできますよぉ」
的なものを発見。
「ほうほう、そんなことができるのか、こいつわ!」
と思ってパチパチやってました。
今なら幼稚園児でもペイント使って描けちゃうような、
どシンプルな山と青空の絵を、3時間ぐらいかけて打ち込んでましたねぇ。
でも、なぜかしら妙な達成感があったんですよね。
「ヤッター!」みたいな。
でも、だれも見ちゃいない、みたいな。
その時のコツコツ感が、今でも生きているのでしょうか。
Excelでマクロを組んでいる時、妙な幸せを感じたりするわけです。
で、それからPC君まっしぐら!になった・・・かというとそうでもないんです。
次にPCに出会うのは大学生になってから。
しかも、かなり受身で。
大学で、「
計量経済学」のゼミに入っていて、
そこで大学のPC使って予測やモデリングなんかをやっていたわけなのです。
当時はWindows3.1。
教授がやっと95のベータ版を使い始めたころ。
インターネットが普及するちょいと前の話で、PCに向かってもやること無し。
周りにはMacユーザーがちらほらいて、
Aquazoneとかで楽しんでいたのですが、全然興味がわかず。
そのまま卒業しちゃいました。
この時点では、自分がPCを結構使うようになるとは思ってもおらず。
でも、それが一変するのでした。
大学卒業後、僕はアメリカに。
英語もできない(中学からずっと2)僕が、アメリカの大学院に行くことになったのです。
で、英語できないのと大学院の前にアメリカ社会や経済を勉強しようと思って
暮らした街があるんです。
そう、世に聞く「Silicon Valley」。
当時の僕はそんなところだなんて知らず、
「Valleyっていうぐらいだから谷なんでしょ?風の谷みたいなんかなぁ」とか、
「Silicon Valleyってことは、シリコン(頭の中では豊胸につかうやつ)の名産地なんだね」とか、
ほんとバカ全開でしたよ。
当時90年後半、まさにアメリカでITバブルが始まったころでした。
経済とビジネスのお勉強のため、
De Anza Collegeへ。
普通の日本の大学感覚でいた僕は、そこでかなりへこむことに。
宿題は全てPCで打って用意すること!
「・・・( ゚Д゚)」
おいおい、電卓もまともに叩けんのに、
あんなにいっぱいキーがついてるもんは無理ぢゃないですか?つぃみっ!
ほんと最初の数ヶ月は大変でございました。
寝てないですもん、毎日。
しかも、宿題じゃなくてPCのせいで。
思えば、このときの苦しい経験が今の僕を支えているのですね。
そうそう、いい加減に本題に入らないと。
(今日のタイトルは「革命前夜のシリコンバレー」でしたからね)
Silicon Valleyといえば、Google!!・・・というのが現在なのですが、
当時といえばYahoo!もNetscapeもInfoseekもでたばっかりで、
HP、Intel、そしてAppleがSilicon Valleyを代表する大企業でした。
Apple、今でこそiPodによる復活を遂げた会社でしたが、
当時はいやぁ、悲惨な状況でした。
だって、行くとこみんなMac使ってないんですもの。
De Anza CollegeはほんとApple本社のすぐ側。
かの有名な、「Macintosh」マシーンが世の中に登場し、スティーブ・ジョブズが
Macを初披露したところでもあり、
初代Macが今でも大切に保管されているような、
そんな歴史的な大学にもかかわらず、
PC室で係の人に、「Mac? or IBM?」と聞かれて
ほぼ100%の学生が「IBM」と答えていました・・・
(ちなみに、IBMとはMS-DOS機の総称です。当時Macの最大のライバルがIBMで、
それを皮肉ってそういっていたのですね)
愛されないMac。使えないMac。
そんな時代でした。
ですが、その裏では、スティーブ・ジョブズがAppleに復帰し、
あのiMacを生み出していくわけです。
センセーショナルでした!
Silicon ValleyのあちこちにあるPCショップの前には、
ビル4階建て分に相当するiMacのバルーンが掲げられ、みんな競うように買いあさっていました。
それでもシェアはほとんど変わらずIBM機の有利は変わらなかったわけなのですが、
あれが今に続く「i革命」だったかと思うと、
僕はなんて安穏としていたのか・・・今思えばそんな感じなわけです。
それから10数年経ってみて、
今更ながらMacユーザーになろうかと思い立った次第でございます。
Happy!